夏を振り返って1

最終更新日

今年のペルセウス座流星群は残念の結果になりました

台風7号が日本の南を北上により、8月13日前後は天気が悪く見ることが叶いませんでした。

その代わり流星群に関していろいろ考えましたので私の思うところを書いてみます。

概要

7月11日の私の記事の中の最後の図の中のペルセウス座の方向、軌道の交差が2カ所あるように見えることについて考えたところがありますので書き加えます。

私の考察

というのも、電車の中から窓の外を見る風を考えない雨を思い出し、このことも流星雨にも当てはまるのではと考えたからです。

黄色い線が電車から見る雨の軌跡です。

緑が実際の一定時間の移動距離(電車が止まっているときの黄色と同じ)で、赤が電車の一定時間の移動した距離です。

一定時間ですので距離と言っていますが速度と同じ意味です。

90.9kmは記事からの推測値で正確でないことに留意ください。

地球の公転速度を考えなければ電車が止まっているときの場合で、ペルセウス座の方向は上の図の通りとなります。

地球の公転を考慮に入れると電車が左に走っているときで、雨が降りこむ方向が傾くように、ペルセウス座はもう少し下方向となるのではと考えます。

その角度は、地球の公転スピードと彗星の公転スピード(地球付近)から計算される値は

actan(29.9/90.9) = 18.2度 (90.9は記事からの推測値で正確でないことに留意ください。)

となりました。

地球の公転スピード

地球の公転スピードは、太陽から1億5千万kmで1年で一周しますので、

(150,000,000×2×3.14)km / (365×24×60×60)秒 = 29.9km/秒

と概算が計算できます。秒速29.9km結構速いですね。

彗星の公転スピード

彗星が地球の付近を通るときの速度は、百武彗星を例にとってみます。

百武彗星は地球から0.1AU(太陽と地球の距離を1AUとする単位を決めています)の距離を通り、1日で十数度移動したと言われています。このことを基に十数度を15度として計算してみます。

(150,000,000×0.1×2×3.14) × (15/360)km / (24×60×60)秒 = 90.9km/秒
距離0.1AUの一周の距離に360度に対する15度の割合をかけて求めた実移動距離を1日の時間で割ります。

記事からの推測値は、秒速90.9㎞とでました。彗星は驚くほど速いですね。しかし、次の考察のとおり秒速90.9㎞は疑問な値です。

太陽の引力からの脱出速度

地球の公転軌道上で太陽の引力からの脱出速度は 42.1km/秒です。

90.9km/秒だと太陽圏から離脱してもう二度と戻ってこない速度です。

ちょっと、おかしいなことになってしまいました。百武彗星の記事からの推測は正確でないようです。

公転面

地球の軌道と彗星の軌道が交差することがどういうことに繋がるのか考えてみました。

放射点は赤緯55度位で、目安は北極星とぎょしゃ座のカペラを結びその中間を時計の反対の左周りに10度位移動した位置の付近です。

赤緯55度と北極星に近い位置なので、図の手前から上から下斜めに砂粒(彗星)の軌道があり、砂粒が地球に降り注ぎます。

それから先は地球の公転面の下から太陽に最接近して、地球に流星を降らせた位置の反対側から地球の公転面を抜けます。ここでは軌道が交差しないので流星群は見られません。

彗星の公転面と地球の公転面の角度は、調べてみましたが分かりませんでした。

これは、私の推測するところなので誤りがあるかもしれません。

90.9は記事からの推測値で正確でないことに留意ください。

ここまでとします。

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