旅行先の写真4

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エノモトです。

8月が去り、9月となりました。

少し前から夜になると虫の声が聴こえたり、空がオレンジ色に染まるまでの時間も日増しに早くなってきたりと夏の終わりが近づいていますね。

夏が元気に活動していたころは億劫に感じていたのですが、わがままなものでいざ別れが近づくと一転侘しさが残ります。

今年の夏は夏らしいことがいくつできただろうか…なんてふとした瞬間に振り返ってしまうほどです。

小さい頃は夏を心待ちにしていて、その気持ちがにじみ出たかのように思い出もキラキラと輝いています。いつから夏に対しての気持ちが変わってしまったのか、我ながら不思議です。

さて、今回のお題は「旅行先の写真」です。

本来であればなるべく遠方の写真を選ぶべきだとは思うのですが、誠に勝手ながら夏を想う気持ちが離れないため、とっておきの写真を紹介させてください。

場所は2022年11月1日からジブリパークが園内にできる、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)です。

2019年8月撮影 愛・地球博記念公園(モリコロパーク)

一段と暑い日に行ったことを覚えています。売店で買ったコーンに入ったアイスが、すぐに溶けて指先から手首へと伝ってしまうほどでした。

この日この場へ足を運んだきっかけは、同行した友人の希望からです。なんでも「モリコロパークで廃墟感ある場所があって話題になっている」とのことでした。

その時に見せてもらった画像のガラスドームには、枯れた蔦などが絡まり周囲の草も膝を超える高さに伸びていて、自分が撮影したものよりも荒廃した雰囲気がありました。

失礼ながら想っていたよりも手入れされていたことに驚きつつも、これはこれで綺麗だとスマートフォン片手に様々な角度で写真を撮りました。

綺麗な青空に眩い日差しが加わり、目がうまく開けられない……明るいはずなのに暗い夏特有のあの情景がとても好きです。それを上手く切り取ることができたのではと、我ながら思います。

また、後ろに少し色あせた観覧車が映っていて ”楽しい” はずのものが続けきれなかったやるせなさが、自分にとっての今の夏に重なります。

撮影当時から3年が経ちましたが、毎年この時期になると夏を感じたくてアルバムをスクロールして夏に浸る、好きな写真です。

一点、気がかりなことがあります。

もうじきジブリパークがオープンするこの場に、果たして残り続けてくれるのでしょうか。

存在を確認しにいって安堵したい」と、「本当の終わりを見に行かなければ自分の中ではずっとあり続けている」の相反する気持ちで揺れ動いています。

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