花火大会4

最終更新日

カヤハラです。

9月に入りましたね。子供たちの夏休みも終わり、夏祭りや花火大会も一段落したのではないでしょうか?

今回のお題「花火大会」と言えば思い出深い出来事があります。

娘が2歳の頃です。もうそろそろ花火の音や光にびっくりせず楽しめるようになっただろうということで、娘の人生で初めての花火大会に出かけました。

虫よけスプレーを入念に振り、混在を避けるため早めに会場に到着し、レジャーシートを敷きつつ、お弁当を食べながら待つ…準備はばっちりです。いよいよ暗くなり花火が上がり始めました。最初のうちはおっかなびっくり花火を見ていた娘ですが、不意にある言葉を発します。

「○○ちゃんが、あの花火を上げるよ。」

…ん?

「ちちんぷいぷいのぷーい!」

定番の魔法の言葉と共に空を指さします。タイミングよく花火が打ちあがり、娘が面白い楽しみ方を見つけた事を嬉しく思い「すごいね、花火が上がったね!」と褒めました。得意満面な娘。次々と夜空に魔法を放ちます。そして、花火大会も徐々に盛り上がっていきます。

最初は私達家族に聞こえるぐらいの音量だったのですが、花火大会の盛り上がりに合わせて娘の声もだんだん大きくなり、短くなる花火の間隔にあわせ魔法は短縮され…

ほぼ全力で「ぷーーいっ!ぷーーーーーーー!!いっ!!!」

周りの人々もだんだん気が付き始め、クスクスと笑い声が聞こえてきます。止めるべきか、「たまや、かぎや」の声援が許される(聞いたことはないですが)のだから大丈夫なのだろうか、葛藤しましたが、幸い周りの目線は暖かいものばかりだったので有難くそのままでいさせてもらいました。

それはそれは楽しそうに、気持ちよさそうに「ぷいぷい」していました。

帰り際に近くに座っていた青年の独り言が耳に入りました。

「俺もぷいぷい言ってみたかったw」

娘も成長し、もう魔法で花火を打ち上げることはありませんが、花火のたびに思い出します。

hbsBlog